<野口聡一さん>誕生日にあめ 山崎さんが職人に依頼(毎日新聞)

 米国フロリダで活躍するあめ細工職人、キャンディ・ミユキ(本名・杉森美雪)さんが、スペースシャトル「ディスカバリー」乗組員の山崎直子さん(39)の依頼で、宇宙ステーションに長期滞在中の野口聡一さんのバースデーあめを作った。シャトルに積み込まれ、15日の野口さんの45歳の誕生日に、プレゼントとして山崎さんから渡される予定。ミユキさんは「自分の小さなあめが宇宙を飛んでいると思うと感無量です」と話している。

 ミユキさんは富山県出身。離婚して間もない29歳の時、手に職をつけようと東京のあめ細工職人に弟子入りした。96年に渡米し、フロリダのディズニー・ワールドで、動物などさまざまなキャラクターを作るあめ細工で人気者となった。

 7年前に米航空宇宙局(NASA)のイベントで野口さんと出会ったのがきっかけで、シャトル打ち上げ前のパーティーに出演するようになり、山崎さんや若田光一さんらとも知り合った。

 山崎さんから依頼を受けたのは出発2日前の今月3日。宇宙に持参するため、「小さくて割れにくい」というのが条件で、縦、横4センチ、厚さ5ミリのケーキ形のあめを作り、バースデーカードにスポンジを挟んで埋め込んだ。「宇宙で食べるバースディ飴(あめ)はどんな味? がんばって下さい」とのメッセージを添えた。出発直前には、山崎さんから「It is in Discovery(あめはディスカバリーの中)」とメールが入ったという。

 山崎さんからは夫大地さん、長女優希ちゃんにもハート形のあめの製作を頼まれ、出発前に届けた。21歳の娘を女手一つで育てているミユキさんは「残していく家族への思いが伝わりました。山崎さんは母性あふれる女性。お母さんが生き生きと仕事をしている姿はきっと優希ちゃんにもいい影響を与えるはず」と話している。【山本真也】

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